嚴浄寺は1924(大正13)年4月18日滋賀県水平社の発祥の地といわれています。江戸時代に始まった部落差別を解消するために立ち上がった人々が、滋賀県で最初に水平社大会を開催したのが嚴浄寺でした。歴史の重みを考え、あらゆる差別のない世の中にしたいものです。
当時の資料はほとんど残っていませんが、唯一事実を語ってくれるのが新聞記事です。武田一夫氏が県立図書館に保管されていた当時の新聞記事を発見し、大会の事実が確認できました。
嚴浄寺での水平社創立大会の様子が描かれたイラスト(小久保信蔵筆/甲賀市かえで会館で展示)
差別・被差別を解消するため、嚴浄寺住職も協力しています。毎年、各地から人権団体や自治体職員が人権研修として当寺を訪ねて来られます。そこで滋賀県水平社大会の様子や嚴浄寺の歴史、差別問題に取り組む心構えなどをお話しさせていただいています。
人権研修の申し込みは、かえで会館(0748-86-4363)で受け付けています。