本願寺長浜別院で20回目の全国布教同志会滋賀支部布教大会が開催された。出講者は順に、寺西実円師、久堀智成師、三上明祥師、井上博雄師の4名だった。
新型コロナウィルす感染防止のための対策を講じての開催となった。
特別布教の1人目は八木益夫師。
2人目の講師は上田玄雄師。
最後の3人目は藤澤信照師。
守山市三宅町の蓮生寺は真宗大谷派の寺院。蓮如上人の遺跡の一つで、本堂は江戸初期の1615年建立で、滋賀県の重要文化財に指定されている。
住職の三品師から由来などを交えてお話をうかがった。蓮如上人が8代目の門主を継いだ当時は、「門徒が蓮如上人を支えて、本願寺派を盛り立てたと考える方が事実に近いのではないだろうか」との話はよかった。まだ若かった宗主を、命がけで支えた門徒が多くいたのだろう。
本願寺八幡別院の盂蘭盆会は、滋賀教区親鸞聖人鑽仰会の「聞法の集い」を兼ねており、全国布教同志会滋賀支部所属の布教使が法話することになっている。
扁額の「湖国法城」の文字は、第23代門主の勝如上人の書と聞いている。
法話の一番手は、藤澤彰祐師。行信教校講師の藤澤信照師の長男。
二番手は、中央仏教学院で長く仏教学を講義されていた守快信師。法話は分かり易い話になるよう工夫されている。
最後の三番手は、全国布教同志会滋賀支部でも最長老にあたる川端惠隆師。米寿を過ぎているとは思えないほど力強い話しぶりだった。
3年ぶりに八日市教堂で開催する滋賀支部の「聞法の集い」には50人が参加した。6月11日の全国布教大会に参詣の人も見受けられ、懇志を持参された方も多かった。
「聞法の集い」の知名度が上がって、更にお聴聞のお同行が増えてくれることを期待している。大会は勤行に続いて、藤浪正明支部長の挨拶で始まった。
法話の一番手は、鳥居本組明願寺の堤法雄師。今回出講者の中で最年長者。講題は「如来の大悲に生かされて」
2番手は愛知下組善照寺の真野順之師。講題は「お念仏に遇えたよろこび」
午後の1番手は犬上南組浄覚寺の藤真照師。講題は「念仏のみぞまこと」
本日の最後4人目は高島組光明寺の松林尚真師。講題は「音楽法話 信心まことにうるひとは」
最初のお取次ぎは、中井眞紹師。講題は「我亦在彼摂取中」。
二人目は野瀬妙恵師。講題は「阿弥陀さまでよかった」
午後は那須野浄英師。講題は「選択の願心に知らされて」
九條孝義支部長が開会の挨拶。今回は会員5名が各30分の法話を聞いてもらった。
出講1番は御厨得雄師。講題は「海一味」
出講2番は杉本宗俊師。講題は「従是西方の仏意」
出講3番(午後1番)廣瀬憲清師。講題は「大悲ものうきことなくて」
出講4番は森直道。講題は「南無阿弥陀仏の救い」
出講5番最後の締めは西郷教信師。講題は「聖人一流の御勧化のおもむきは」
開会式には長浜別院輪番の立場で挨拶した藤浪正明師。閉会式では副支部長の立場で挨拶。来年6月11日に八幡別院で開催予定の全国布教大会in滋賀への参加を呼び掛けた。
守山市山賀(やまが)の地名は天台の「山家学生式」の山家が語源。山家六坊の一つ勝光坊が蓮如上人の時代に浄土真宗に転派して慶先寺となった。
滋賀支部・九條孝義支部長の挨拶
全国布教同志会滋賀支部では、会員研修会を毎年実施している。隔年で県外研修(一泊二日)と県内研修(日帰り)を交互に実施。今年は県内研修の年。
慶先寺住職・御厨得雄師が寺の由来と法物の説明
蓮如上人の直筆の十字名号と親鸞聖人・蓮如上人の連座御影
全国布教同志会滋賀支部の布教大会は、今年は専覚寺(滝口隆誠住職)の盂蘭盆会に併せて開催した。30年以上も前から3年に一度、この時期に会所を引き受けてもらっている。今日は午前中に2人、午後3人の会員が各30分法話した。布教大会終了後には、会員同士で意見交換会の時間も持ち、お互いが感想を述べ合うことで布教技術の向上を図ることができるのがこの会の強みである。