報恩講二日目。講師の御厨得雄師はスライドを使って分かりやすく浄土真宗のみ教えを説いてくださった。お聴聞した門徒の方々も口々に分かりやすかったと感想を話し合っていた。

嚴浄寺は常楽臺の末寺であった時代があり、「華の御影」の写しを所蔵している。そんなご縁で今回の大谷本廟での存覚上人650回忌法要に参拝した。常楽臺の住職・今小路覚真氏にも初めてお会いすることができた。

今年度の嚴浄寺報恩講の初日のお勤めと法話を行った。甲賀組内の住職は全員参勤された。布教は守山市の御厨得雄さんにお願いした。大型テレビを活用し、パワーポイントで分かりやすく法話してくださった。報恩講は明日晨朝と満日中の法座を勤める予定。

奈良に行く用事があったので、中宮寺や平城宮跡歴史公園などに立ち寄った。中宮寺の国宝菩薩半跏像は写真撮影ができないので中宮寺のホームページから拝借した。平城宮跡歴史公園は広大で歩いて移動するのが大変だった。朱雀門の写真はホームページから拝借した。

19日午後から20日午前にかけて東近江市阿弥陀堂町の法輪寺へ報恩講法要の布教で出講。出講記録を調べると13年前の2011年とその前年の２回出講した記録があった。近隣寺院の法中も顔見知りの人が多く懐かしく思った。

彦根市文化プラザで滋賀県水平社創立100周年記念集会があり、滋賀教区教務所教務所から要請があり参加させてもらった。部落解放同盟中央本部の西島委員長はじめ多くの来賓が出席されていた。記念講演の講師は大阪人権博物館館長の朝治武氏だった。この日のレジュメに代わる著書は今後の研修会に大いに役立てることができる内容でよかった。朝治氏とは4月の近江八幡市での大会で面識があり、講演後に言葉を交わす機会があった。

前から一度行ってみたかった徳島の大塚国際美術館を訪ねた。特殊な技術によって世界の名画が陶板で再現されている。２千年間ｈ色あせることがないという。千点以上の名画が実物大で復元されてあり見事というほかはない。何よりも制作現場が信楽であることが興味を引く。間違いなく一見の価値はある。近くにある鳴門市ドイツ館にも立ち寄ってみた。第一次世界大戦のとき、ドイツ兵の俘虜約千人が収容されていた坂東俘虜収容所のあった場所だ。ここで一時期を過ごしたドイツ兵と住民の交流は人道的で温かく、日本で「第九」が初めて演奏されたことでも有名である。

報恩講に備えて仏具磨きを行った。夜、ご門徒の方が集まり、7時半から約１時間をかけて、内陣の仏具を取り外し、分解できるものは分解して、丁寧に磨いてくださった。

10月に入って急に秋らしい気候になってきた。遅れていた彼岸花はまだ残っているが、萩やシュウメイギク、芙蓉など秋の花が見ごろになっている。